駐妻のストレス 環境編(冬と夏の極端な日照時間の差)
◆赴任直後の体調
駐在員のご家族ならだれもが経験する気候・環境の変化。
身体がだるいし、疲れが取れない。
いったいどれくらいで慣れるのでしょうか?
ようやく引っ越し荷物も片付いて生活も軌道に乗ってきた。
子供も順調に学校に通い始めたし、これからこの国での生活を楽しもう!と、はりきってみた駐妻さん・・・でも気が付くと。。。
あれ?なんだか疲れてお昼寝ばっかりしてしまう。
なんだか気持ちも晴れないな~。
だるいし、外に出るのも面倒くさい。なんだかとっても寝ていたい。
こんなことになっていませんか?
環境の違いってたくさん種類はあれるけれど、今日は冬と夏の極端な日照時間の違いがメンタルにもたらす影響について焦点をあてていきます。
◆極端な日照時間の差 冬
緯度の高い国にいたときの事です。
冬は朝9時を過ぎてもなお暗く、午後は2時くらいには夕焼け空。
3時くらいからもう薄暗くなります。
子供たちは、朝、真っ暗な中、ぞろぞろと学校へ登校していき、薄暗いなか学校から帰ります。
真っ暗な中子供たちがうごめくその様子は最初はとても異様な光景に映りました。
その中で私が一番つらかったのは、この真っ暗な中、お弁当を毎日作る作業でした。
日本の感覚では夜中4時起きでお弁当を作るような感覚です。
その頃、下の子が赤ちゃんだったため、キッチンの柵で大泣きされたり、
根負けして抱っこした途端、せっかく作ったおかずを床にぶちまけられたり・・・
とまぁ、孤軍奮闘していたわけです。
ふと窓の外を見ると真っ暗で・・・雪景色にしんしんと冷えた月が見えたりして。
余計に孤独を感じ、何度も泣きたくなっていました。
日照時間の少ない上に曇り空の続くその国は、冬の間のメンタルがしんどかったりします。
こんなところで暮らしていると・・・たまに晴れたらみんな日向ぼっこ。
太陽のありがたさが身に沁みます。
そんな冬を乗り越えるために、クリスマス文化が発達したんだと思います。
夜が長いのでライトアップの時間も長い。日本に比べると規模が違います。
おまけに寒いし空気がきれいなので、光が本当にきれいに反射するんです。
凍り付いた心が柔らかな光に解きほぐされていきます。
そこで露店で買える熱いワインをぐびぐびっと。冬に楽しみを作り出した人類の英知ですね。
◆極端な日照時間の違い 夏
そんな暗く長い冬を乗り越えた先に、短くも素晴らしい夏がやってきます。
夏の短い間だけ、晴れる日も多く、シミだらけになりながら、バルコニーや公園、いたるところで日向ぼっこをしています。
さらに地中海へ太陽を求めてバカンスに大移動していくのです。
そんな夏はパラダイス!朝3時くらいから明るくて、夜も11時過ぎまで明るい!
一斉に草木が芽吹いてそれはそれは美しい、気持ちも沸き立つ楽しい季節でした。
でも、ついつい明るいから気が付けば2歳児を夜9時くらいまで公園で遊ばせていてあわてて帰るなんてことも。
長い時間明るいので得した気分にはなりますが・・・
明るすぎてなかなか眠りにつけなかったり、朝早く起きてしまったり・・・
これはこれで身体のリズムが狂ってしまいます。
◆冬時間・夏時間
日照時間が季節によってこれだけ差があるということは・・・
日々猛烈な勢いで日が長くなったり短くなったりしています
そんなところは、3月と11月くらいに冬時間・夏時間に変わる日があります。
1時間時間が長くなったり、短くなったりする日です。
スマホは切り替わっているけれど、家の時計はそのまま・・・で気づかず遅刻!
なんていうのが恒例の風物詩です。
一時間長くなった時はなんだか得をした気分。
でも短くなった時は・・・まだ眠い朝だからかすごく損な気分です。
外の明るさも一気に一時間前に戻るのですから、違和感ありありです。
◆まとめ
やっぱり身体が慣れるのは季節が1巡する必要があると思います。
最初の1年間は身体を慣らす時期だと考えてゆっくりゆっくり慣れていきましょう。
お昼寝だって必要です。
焦りは禁物です。
女性・こども心理行動研究所
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