約束事(特に時間)を守らない上に、謝らない外国人。
◆約束したのが10時なのに、工事の人が来たのは15時だよ!
そんな経験ありませんか?
海外生活をする上で痛感するのが、日本人の律義さ、正確さ、礼儀正しさではないでしょうか。
海外では時間や約束が守られないことや、何かが起こった時に悪くても認めない、そして、言い訳ばかりで絶対に謝らないことがよくあります。
そんな態度に納得がいかず、イライラを抱えてしまう事が多いように感じます。
◆初めての駐在・初めての大きな試練
それを最初に痛感するのが、引っ越しに伴う家の補修工事や、購入した家具・家電の搬入ではないでしょうか。
日本の場合、賃貸契約をして住み始める段階で問題がある事はほとんどありませんが、海外では水の出が悪かったり、ドアノブにガタツキがあったり、水場のパッキンが外れていたり・・・。
と何かしらの欠陥がある事が多いです。
また、日本から持っていけない大型の家具やベッド・マットレス、家電製品などを購入し、配送または設置をしてもらうために、業者が家に入るという事を経験するでしょう。
ここで手痛い洗礼を受ける事になります。
◆手痛い洗礼
律義な日本人は作業にかかる時間をあらかじめ確認し、子供のお迎えの時間までには終わるように時間を設定しています。
また、ドリルなどの大きな音に備え、小さい子供を預けたり、シッターさんを頼んだり・・
はたまた知り合ったばかりの日本人の知り合いに恐縮しながら預かってもらう・・
などして準備を万全にして備えます。ところが!
約束の時間になっても業者さんは来ない。
1時間、2時間・・時には午前中の約束が夕方になるなんてことも。
向こうにとっては遅れることは日常茶飯事だからって遅れるという連絡が来ないことも多々あります。
こちらとしてはどんどん不安になり、確かめたいけれども言葉が通じないから電話は怖いし、説明もできないからひたすら待つしかない・・・
もしくは旦那さんに連絡して状況を確認してもらうとか・・・。
自分1人で何もできない無力感を絶望的に感じる瞬間です。
◆日本人の苦悩
子供が慣れない環境で頑張って幼稚園や学校に行っているのに、
親がお迎え時間に間に合わなかったらどんな思いをするだろう・・。
大きな音がするから子供が怖がると思って少なくないお金を支払ってシッターさんを頼んだのに、シッターさんが帰ってから工事が始まり結局子供はギャン泣き・・。
そもそもシッターさんに預ける際にもギャン泣き・・。
シッター代が無駄になるわ、子供には2重の苦痛を感じさせてしまうわで、
ママの気持ちは後悔と無力感でぐちゃぐちゃに。
かといって、日本のように、ちょっとお迎えに行ってきますと業者さんに作業を頼んで自分で家をあけたりしたら何か盗まれるのが必須であるから、家を空けるわけにもいかないし。
お迎えの間、業者さんに外に出ていてもらうなんて、失礼な事を言い出せないし。。。
などと悩む事も多いでしょう。
◆言っていいんです!主張していいんです!
海外に慣れた今だからこそ言えますが、このような時は毅然とした態度で「子供のお迎えがあるので、ちょっと外に出て待っていてください。時間は1時間くらいです。」とはっきり言ってよいのです。
遅れることって向こうでは普通なので、このように、家の中に作業員だけを置いていけないので外に出てもらって待ってもらう事はよくある事なのです。
外国人なんて容赦なく作業員を外に追い出します。
日本人は優しいので、むしろ作業員には感謝して欲しいくらいです。
万が一、何か相手が文句を言ってきたら「あなたたちが遅れたせいでお迎えに行かなければならなくなった」と説明してもいいのです。
たまに、モラルのない人たちはそのまま作業をやりかけのまま放置して帰ってしまったり、無理!と居座るなんて事もありますが、(本当にあるのでその時は旦那さんにお客様相談窓口にメールや電話で交渉を頑張ってもらう)大抵は、気軽に外に出て待っててくれます。
信じられないかもしれませんが、こんな時間に遅れて、こっちが迷惑をこうむった上に、やりかけで(例えばベッドの足を一本つけてない状態で放置されるとか。)帰ったとしても、向こうは謝らずに、帰れと言われたから帰っただけとか普通に主張してくる事もありました。
本当に日本人からしたらイライラしますね。モラルはないのか!とか、仕事に責任を持て!などと言いたくなりますが、あちらはそこに意識がないので、何を言ったって暖簾に腕押し、馬の耳に念仏状態です。つまり無駄なんです。
◆私が悟った対策・マインド
最初の頃は私も戦っていましたが、だんだん悟りました。
イライラする分自分が疲れるだけだし無駄だから、自分である程度できるようにしようと思い立ちました。
そして、家具も全てIKEAにして、自分で組み立てやすいものしか買わなくなっていきました。
つまり、イライラする機会を減らす。ストレスの種になるものを段々排除していったわけです。
家具をIKEAにしろ!というのではなく海外ではこのマインドも必要であるということです。
◆システムキッチンを買う
ちなみに私が最初に暮らした国はキッチンやカーテンレールなどもすべて取り外して空っぽの状態で家を引き渡さなければならないというのが常識の国で、まず、キッチンを買うところから始まりました。家電ではないですよ。システムキッチンから買うんです。
※日本人が住んでいる状態のものをそのまま借りることもあります。そうするとうまい具合に使っていた家具・家電をそのまま買い取らせて使わせてもらえるので、帰国する側にとっても、入居する側にとってもメリット大です。
※日本人駐在員向けのマンションがあります。そこはバスタブが標準でついていたり、
周囲には日本食レストランがあったり、日本人学校や日本人幼稚があったり。
とても日本人が暮らしやすい環境になっていることが多いです。
ただ、このようなところは、非常に狭い日本人社会が形成されているので、
合う合わないがあるのかもしれません。
いろいろな常識、価値観の違いにびっくりしますね。
◆まとめ
もちろん、全てが日本より悪いかというと、決してそうではありません。
きっちりプロフェッショナルな仕事をする人や、ものすごく親切で他のところも修理してくれたり、日本人以上に親切にあれこれ教えてくれたり、余裕があるからと関係のない用事までやってくれた人もいました。
「人による。」 これが何をしても同じようなサービスを同じように良い質で提供する日本と海外での違いだな~と思います。
女性・こども心理行動研究所
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